10月号 甚五右ヱ門芋
- tohoku-taberubu
- 2014年11月6日
- 読了時間: 2分
10月号の食べる会では山形県最上郡真室町佐藤春樹さんの甚五右ヱ門芋を蒸しただけのシンプルな形で頂きました。今までに食べた里芋にはない、柔らかくもちもちとした食感にメンバー全員が歓声を上げていました。
増量限定の明治創業佐藤商店五代目佐藤和実さんのいなごふりかけもイナゴが粉末状になっていたので普通のふりかけと変わらない見た目かつ栄養満点で美味しかったです!
「甚五右ヱ門芋」という名は…
江戸時代、秋田の角館から出羽藩主が検分にやってきた際、おばあさんがこの里芋を振舞ったところお殿様はものすごい勢いで平らげてしまったそうな。このときのおじいさんの名前「甚五右ヱ門」にちなんで付けられたそうです。
このお芋さん、在来野菜といってその地に代々伝わる野菜の一つなんだそうです。注目されるまでは春樹さんの祖母、清子さんが家族用に20株ほどだけ栽培しておられました。もし清子さんが、自分で食べるものは自分で種をとってつくるものだという考えや、子どもや孫たちのために食べさせてやりたいという思いを持ってこのお芋さんの栽培を続けていなかったら、私たちがこのお芋さんを頂くことは出来なかったでしょう。
甚五右ヱ門芋だけに限った事ではなく、あらゆる所に先人たちの知恵や大切にすべき考え方が隠されていると思います。核家族化が進み、おじいちゃんおばあちゃんとの交流が少なくなった現代において、そういった先人たちの思いや考え方を、私たちも大切にしていけたらなぁと思いました。
わかこ


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